2022.09.30
どこか懐かしい落ち着く場所『和室』『縁側』。畳の魅力と和室でつくる空間を紹介します
『和室ある豊かな暮らし』
靴を脱いで畳の上にあがると落ち着く、日本人にはどこか懐かしい感覚がします。
今回は和室について注目したいと思います。
□和室とは
日本の伝統的な様式の部屋のことで畳を敷いてある部屋のこと。
素足でも気持ちの良い「畳」が敷き詰められ、陽の光を柔らかく取り入れる「障子」「襖」に囲まれているのも特徴です。
色からみる和室
和室は本能的にも落ち着く【アースカラー】でまとまっています。
アースカラーとは、茶色やベージュ緑など大地や植物など自然にあるものをイメージした色です。
茶色は木・ベージュは和紙(障子・襖)・緑は畳ですね。
自然素材をそのまま活かすからこそのメリットですね。
【畳の魅力】
【畳は藁と藺草(いぐさ)でできています。】
藺草の性質
・湿度調整に優れている…湿度が高いときは吸湿し、湿度が低いときは放湿。高温多湿の日本ではなくてはならないですね。
・消臭・吸臭能力がある…藺草の持つ大量の小さな穴が空気中の二酸化炭素やホルムアルデヒドなど有害物質を吸着。和室自体が空気清浄機として快適な空間をつくってくれます。
・リラックス効果がある…藺草に含まれるフィトンチッドという成分には殺菌・防腐効果があり、森林浴のように呼吸を整えて精神安定させてくれます。
・断熱効果がある…藺草は一本ずつ内部に空気を含んでいるため、高い断熱性があります。床下からくる冷気を遮断できるため、畳に直接座っても冷たくありません。
・遮音効果がある…藺草は一本ずつ内部に空気を含んでいるため、藺草はクッション性が高く、やわらかいので足音や物音を軽減する効果があります。
【和室でつくる空間。いろいろな和室をご紹介します。】
①くつろぎ空間としての和室
床が柔らかく肌触りが良いのでそのまま寝転がって休憩スペースに。
ごろんと寝転がって、リラックスできるのには理由があります。
畳で使われる藺草(いぐさ)の香りは、心を落ち着かせてくれ「畳のにおいが好き」という方がいますが、 科学的にもリラックス効果があると証明されています。
②フレキシブルな空間としての和室
和室の特徴として『なににでも使える』という凡用性があります。
洋間に置かれた家具や椅子等により行動が限定されてしまう生活と違い、
こたつを置いて居間に、机を置いて食事の場に、布団を敷いて寝室に用途に応じて変化することができます。
洗濯物を畳む作業スペースに・来客時の来客スペースに和室が一部屋あれば安心です。
③おもてなし空間としての和室
お茶を楽しむ空間 茶室
茶道は究極のおもてなし。お茶の香りや味を楽しんでもらうだけでなく、その空間で過ごす時間がおもてなしと考えられることも。
季節の草花や掛け軸を飾ったり、部屋の中にいるのに自然を感じる空間です。
④和洋空間としての和室
洋の空間との融合
日本家屋の和の良さと現代的な洋式を掛け合わせることで
『懐かしさの中にも現代的なデザイン』の空間ができあがります。
木の家具や、自然素材のものを選ぶことで重厚感やでてきます。
リビングに隣接する和室。
リビングと繋げて広々とした空間に。区切って一部屋にすることも。
リビングとは違った快適さがありますね。
リビングに小上りスペース。
和の要素が増えるだけでなく、気軽に横になり休める、子供たちの遊び場やお世話スペースになります。
また小上りの下の部分は収納スペースとして活用できるため、スペースを無駄なく使えます。
□縁側の魅力と使い方
和室から続く縁側にもなつかしさを感じます。縁側についてご紹介します。
和室と屋外との間に設けられた板張りの廊下のような空間を指します
【縁側の役割を紹介します】
・快適な温度に省エネ効果
夏には直射日光を遮り室内の温度上昇を防ぎます。また冬は冷気を遮りつつ、暖かな日だまりができるサンルームのような役割を果たします。
・家族が集まるスペースになる
天気の良い日は軒先で日向ぼっこをしたり、庭の景色を眺めながめたりと団らんや憩いの場として親しまれています。
・洗濯スペースになる
梅雨の時期や雨風の強い日には洗濯物を干すのに便利です。外に干すのと違い、外出時の急な雨でも濡れる心配がありません。洗濯を干して障子を閉めれば急な来客対尾にも最適です。
・部屋を広く見せる効果がある
部屋と同じ高さに設置することで、部屋を広く見せる効果があります。部屋と雰囲気を統一すると一体感が増して開放感のある広々とした空間に見えます。
縁側を現代にも 失敗しないポイント
【縁側を現代にも 失敗しないポイント】
・他人の視線が気にならない工夫をする…隣家や道路から丸見えにならないように、目隠しや外部からの視線に角度をつけて見えにくくします。
・見える景色を整える…手入れできる庭の大きさや余計なものはできるだけ見せず、気持ちが良いと思える景色にします。
・心地よく過ごせる家具を配置する…座布団やリラックスできる椅子やテーブル、ハンモックなど景色をみながらゆったりと過ごせる空間をつくります。
□まとめ
自然素材でき、素材を活かしてできた『和室』『縁側』。
日本で快適に暮らす知恵と魅力がありました。
昔の知恵を現代社会や生活スタイルにあわせて活かすことが家づくりに大事だと考えております。
弊社では良いものを残しつつ現代に活かす、そんな家づくりを提案しております。
ぜひお気軽にお問合せ下さい。