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2023.11.24

【2024年開始】住宅省エネ補助金

令和5年11月10日、住宅の省エネリフォームへの支援の強化に関する予算案が閣議決定されました。

環境省、経済産業省及び国土交通省は、現行の「住宅省エネ2023キャンペーン」に引き続き、住宅の省エネリフォーム等に関する補助制度をそれぞれ実施するとともに、各事業をワンストップで利用可能(併用可)とするなど、連携して支援を行うことを予定しています。

現在発表されている概要はこのようになっておりますので、ぜひ参考にしてみてください。(今後設置される事務局のホームページでさらに詳しい内容が確認できる予定です)

1.高断熱窓の設置

<補助対象> ・高断熱窓(熱貫流率Uw1.9以下等、建材トップランナー制度2030年目標水準を超えるもの等、一定の基準を満たすもの)への断熱改修工事に対して支援

       ・令和5年11月2日以降に契約の対象となるいずれかの工事に着工したものが対象

<補助額>  工事内容に応じて定額(補助率1/2相当等。1戸あたり最大200万円)を交付

2.高効率給湯器の設置

<補助対象> ・一定の基準を満たした高効率給湯器(ヒートポンプ給湯器、ハイブリッド給湯器、家庭用燃料電池)を導入する場合、機器・性能ごとに設けられた定額を支援

       ・寒冷地において高額な電気代の要因となっている設備(蓄熱暖房機や電気温水器)を一新するため、高効率給湯器の導入とあわせて、こうした設備を撤去する場合には、加算補助されます

<補助額>  ヒートポンプ給湯器(エコキュート) / 10万円

       ハイブリッド給湯器         / 13万円

       家庭用燃料電池(エネファーム)   / 20万円

3.既存賃貸集合住宅におけるエコジョーズ等取替

<補助対象> ・既存賃貸集合住宅において、一定の基準を満たしたエコジョーズまたはエコフィールに取り替える場合、機能ごとに設けられた定額を支援

       ・令和5年11月2日以降に対象工事に着工したものが対象

<補助額>  追い焚き機能なしエコジョーズ/エコフィールへの取替:5万円/台

       追い焚き機能ありエコジョーズ/エコフィールへの取替:7万円/台

4.子育てエコホーム支援事業

①住宅のリフォーム

<補助対象> ・住宅の省エネ改修(開口部・躯体等の一定の断熱改修、エコ住宅設備(節湯水栓、高断熱浴槽等)の設置)

       ・その他のリフォーム工事(住宅の子育て対応改修、バリアフリー改修、空気清浄機能・換気機能付きエアコン設置工事等)13のいずれかの工事を行った場合に限る

       ・令和5年11月2日以降にリフォーム工事に着手したものが対象

<補助額>  それぞれ以下のとおり支援されます(いずれもその他のリフォーム工事との合計)

       ・長期優良リフォームの場合は最大30万円/戸

       ・上記以外のリフォームを行う場合は最大20万円/戸

       ※子育て世帯又は若者夫婦世帯の場合

       ・既存住宅の購入を伴う場合は最大60万円/戸

       ・長期優良リフォームの場合は最大45万円/戸

       ・上記以外のリフォームを行う場合は最大30万円/戸

②子育て世帯・若者夫婦世帯による住宅の新築

<補助対象> ・高い省エネ機能を有する住宅の新築、一定のリフォームが対象(事業者が申請)

       ・令和5年11月2日以降に基礎工事より後の工程の工事に着手したものが対象

<補助額>  子育て世帯・若者夫婦世帯を対象とし、長期優良住宅の場合は100万円/戸

       ZEH住宅の場合は80万円/戸の補助金を交付

まとめ

「住宅省エネ2024キャンペーン」は、断熱窓改修に1350億円、高効率給湯器導入に580億円、賃貸集合住宅省エネ化に185億円、そして省エネ住宅への支援に2100億円が割り当てられており、過去最大規模の予算で住宅の省エネ化とCO2削減を目指す支援策となっています。補助制度を活用して、住宅の省エネ化への一歩を踏み出してみませんか。