2023.08.29
【暮らしによりそう使いやすいキッチンとは】寸法から考えるレイアウト
注文住宅は間取りから決めることができ、住む人の暮らしにあった家づくりができるのが最大のメリットです。
今回はキッチンに注目し、暮らしによりそう使いやすいキッチンについて注目したいと思います。
まずは、暮らし方を考える
収納の量(買い物の頻度、必要家電・食器や調理器具の量、忘れがちなのがゴミ箱の場所)
キッチンの使用人数(夫婦や親子で一緒に調理することが多いなど)
暮らし方を考えるとキッチンに置きたい必要なものがでてきます。
その他にも動線を意識したい・生活感をだしたくない・好きなテイストにしたいなど、こだわりポイントも書き出しておくといいと思います。
キッチンはカスタマイズできる
コンロ(IH)やシンクの位置、キッチン台の高さ、食洗器の有無、引出しの出方、水栓
など
注文住宅ではキッチンをオーダーメイドできます。
背の高い人はキッチン台を高くしたり、お料理が趣味の人は作業台を広めにとるなど
家族にあったキッチンに出会えると思います。
ショールームにてピッタリのキッチンを見つけてみてください。
使いやすいキッチンのポイント『ワークトライアングル』
ワークトライアングルとは
シンク・コンロ・冷蔵庫の三角形の作業動線のことです。
近ければ少しの移動で手が届き作業効率がよくなると言われています。
対面キッチンの場合はワークトライアングルを意識しやすいが、
壁面型キッチンはコンロやシンク、冷蔵庫が一列に並び場合も、横移動での作業動線になります。
ワークトライアングルが絶対ではないので住まいにあった配置を考えてみてくださいね。
冷蔵庫のサイズは間取りに影響を与える
冷蔵庫は年々大きくなっています。冷蔵庫の置くスペースを考えておく必要があります。
あらかじめ家族構成や生活スタイルに合わせた冷蔵庫容量を決めておくといいと思います。
冷蔵庫容量の目安が【70L×人数+100L(常備する分)+70L(予備)】です。
3人家族→380L 4人家族→450L 5人家族→520L
冷蔵庫はなかなか買い替えができないもの。ライフスタイルを見据えて、巣ごもりにより買いだめを意識して大き目を買う人が増えています。
本体の縦横高さの大きさはもちろん、奥行きに注意が必要です。
容量が大きくなれば奥行きも大きくなります。
奥行きの平均 350L前後→66㎝ 450L前後→70㎝ 550L以下→70㎝ 650L以上→74㎝
※本体スペースに加え、放熱スペース(左右0.5~2㎝、上部5㎝以上 ※機種による)、冷蔵後の扉や引出しの開けるスペースが必要です。
背面収納の奥行きが45㎝程。
冷蔵庫だけが大きくでてしまうのであらかじめ冷蔵庫部分をへこませた冷蔵庫スペースを作る、
通路幅を広めにとるなど対策をすると良いでしょう。
冷蔵庫の奥行きを考え、間取りに組み込みました。
背面収納と冷蔵庫の出具合が同じになるのでスッキリ見えます◎
キッチン幅は少し広めに90-120㎝がベスト
夫婦で親子で一緒に調理したり、調理中にすれ違うこともあると思います。
引出しを開けたり、冷蔵庫の扉を開けたりとスペースが必要です。
一般的にキッチン通路幅が90㎝~だと人がすれ違え、110㎝~だと複数人で使用できます。
通路幅を広くとりすぎてしまうと、背面収納や冷蔵庫までの距離が長くなりすぎて無駄な動きが増えてしまいます。
また隣接するリビングやダイニングが狭くなってしまうので注意が必要です。
背面収納は必要な家電・調理器具・食器など収納量を考えて決める
電子レンジや炊飯器などよく使う家電はだしておきたいものです。
食器や調理器具・ストックしておきたいものがどれくらいの収納量が必要なのか把握しておくと良いでしょう。
キッチン横の収納(パントリー)の有無で必要な背面収納量が変わってくると思います。
パントリーの有無や大きさも確認しておくと良いですね。
まとめ
暮らし方を考え、キッチンをレイアウトすることで暮らしにあった使いやすいキッチンになります。
よくある失敗が収納量が足りなかった・デザインを重視しすぎて動線が悪かったです。
家族で何を優先するか考えてキッチンをレイアウトできると良いですね。