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2023.03.31

【安心できる家】雨漏れ対策と軒の役割

住まいの不具合でよく聞くのが雨漏れ。

瑕疵保険を取り扱う第三者機関である「日本住宅保証検査機構(JIO)」によると住宅の不具合で保険が発生する9割弱が「外壁や屋根からの雨漏れ」とのことだそうです。

今回はよくあるけど、防ぎたい雨漏れ、この対策について注目したいと思います。

軒の出と雨漏れの関係

日本住宅保証検査機構(JIO)が保険金の支払いを認めた雨漏り案件を対象に調査を行ったところ、

雨漏り発生箇所で軒の出のない箇所が72%、軒の出がある箇所が28%という結果になりました。

軒の出のない箇所は軒の出のある箇所に比べ雨漏りリスクが2倍以上になることがわかります。


軒がない・軒が短いと雨漏りしやすい…原因とは

外壁との取り合い(繋ぎ目)が雨水の侵入経路になりやすく、

軒が短いほど外壁を雨が濡らし、外壁との繋ぎ目も直接雨水があたりやすくなってしまいます。

軒がないと雨風だけでなく直射日光もあたりやすいです。そして劣化が早くなってしまいます。

劣化してしまうと防水性が弱くなったり、目地やサッシまわりのシリコンが割れたり剥がれたりします。


そもそも軒ってなに?

軒とは外壁や窓ガラスなどよりも外に突き出ている屋根部分のことを指します。


軒の役割】

外壁の保護
雨が窓や外壁に直接当たらないので、雨漏れのリスクを減らします。


日差しの調整

夏場は軒がないと窓ガラスや外壁に直射日光があたり、室温が余計に上昇します。


雨除け

雨天時の雨除けの役目を果たします。

窓から雨水の吹込みを抑えます。

他にも・・・こんな雨漏れ対策もあります

外壁のひびがある場合、補修を早めに行う

ひび箇所から漏れをおこしてしまうので、早めに補修することが安心ですね。

定期的にシーリング材の打ち直しを(ひび割れしていませんか?)

シーリング材(外壁と外壁の間にあるゴムのようなシリコン素材のもの)は5~10年が対用年数と言われております。

シーリング材の素材や建物の環境によっては4-5年で劣化している場合もあります。

定期的な外壁塗装をして機能性を上げる(塗膜の剥がれはありませんか?触って手に塗装がつきませんか?)

外壁塗装の耐用年数が約10年(塗装塗料によって違いあり)とされています。

雨樋の不具合をチェックする(ゴミたまってませんか?)

雨樋に割れやサビはありませんか?

こちらも定期的に確認すると安心です。

まとめ

雨漏れ対策として、有効な軒あり住宅。

雨漏れ対策以外にも、軒があることでメリットがあります。

永く暮らす住まいだからこそ、定期的なメンテナンスや点検で雨漏れリスクを減らしていけたらと思います。


弊社では町家の知恵から続く、軒の出のある住まいを提案しております。

また、住まいのドクターとして外壁メンテナンスを含めた工事も承っております。

ぜひお気軽にご相談ください。