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2023.03.17

平屋のメリットとデメリットを知って後悔のない平屋を建てよう!

日本で古くから愛されてきた建築スタイル「平屋」。
階段がなく上下移動がない平屋は、現代でも多くの人から支持を得ています。
実は平屋は上下移動がないという良さだけでなく、さまざまなメリットが存在します。

この記事では、平屋のメリットはもちろん、後悔のない住まいを実現するために知っておきたいデメリットについてまとめました。
平家をお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。

□平屋のメリット5選!

昔ながらの日本家屋のイメージが強い平屋ですが、現代でも以下のようなメリットから多くの方からの人気を集めています。

1:生活動線や家事動線が効率的

平屋は1階建てのため、上下の移動をする必要がありません。
よって、間取りを考える際も上下の移動は抜きにして、平面での移動のみ考えれば良いので効率的な間取りを考えやすいです。

2:家族とコミュニケーションが取りやすい

すべての部屋が1階に集まっていることから、家族の気配を常に感じながら生活できます。
間取りによっては、それぞれの部屋に行くためにリビングを通るようにすることもでき、必然的に家族とコミュニケーションを取る機会が増えるでしょう。

3:構造が安定し、広いワンフロアも実現できる

平屋は2階がなく高さが低いため、構造的にも安定し耐震性がアップします。
自然災害の中でも地震が多い日本では、耐震性の高さは家づくりにおいて譲れないポイントにしている方も多いでしょう。
耐震性の高さを重視している方は、天井が低い平屋を選ぶと良いですね。

4:メンテナンス費用を抑えやすい

住宅のメンテナンスは、どんな家でも住居後は定期的に行わなければなりません。
その際、少しでもメンテナンス費用を抑えられると嬉しいですよね。
2階のない平屋はメンテナンスの際に、大掛かりな足場を組む必要がないためメンテナンス費用を抑えられます。

5:階段がないためバリアフリー

階段のないバリアフリーな住宅は、お年寄りから小さなお子様まで、家族全員が住みやすいと感じる家を実現できます。
現在は高齢者の方やお子様がいないご家庭でも、将来のことを見据えてバリアフリーな住まいにしておこうという方も多いです。

□平屋のデメリットも知っておこう!

平屋を検討されている方はメリットだけでなく、デメリットも知っておくことで後悔のない平屋を実現できるでしょう。

1:広い敷地が必要なため固定資産税が高くなってしまう

平屋は2階がない分、それなりの広さを確保する必要があります。
土地が広ければ広いほど固定資産税は高くなってしまうので、広い土地の確保とともに資金も必要です。
平屋を建てる際は上記のことを覚えておくと良いですね。

2:建築費用が高くなりやすい

平屋は基礎部分の面積が大部分を占めるため、同じ面積の2階建ての家と比較すると建築費用が高くなる傾向にあります。
ただ、「基礎部分が多い」ということは費用面ではデメリットですが、建物の構造が安定しているという部分で言えばメリットです。

3:床上浸水で家全体が水浸しになることがある

豪雨や河川の氾濫による平屋の浸水リスクは、2階建ての家と比べると高くなってしまいます。
雨量が多く床上浸水してしまうと、2階に逃げるという垂直避難ができないため、逃げ場所を確保できません。

4:外部から侵入されやすい

全ての部屋が1階に集まっているという理由から、外部からの侵入者が入りやすいという特徴を持ちます。
夜間や夏の暑い時期など、窓を開けっぱなしにして寝るということは、防犯上良くありませんのでやめましょう。

5:周辺環境によって日当たりや風通しが悪くなる

周囲に2階建て住宅が多い地域に平家を建ててしまうと、日当たりや風通しが悪いと感じてしまうこともあります。
平屋は屋根の面積が広いことから、太陽光パネルを設置する家もあるかと思いますが、太陽光があたりにくい場所では効果を発揮しにくいですよね。

□平屋のデメリットを解消する方法とは?

せっかく平屋を建てるのであればメリットはそのままにし、デメリットは解消しましょう。
ここでは、デメリット解消方法を2つお教えします。

*間取りを工夫し太陽光と風を取り込む

平屋のデメリットの1つとして太陽光が取り込みにくく、通気性が悪いという一面が挙げられますが、こちらは間取りにこだわることで解決できます。
太陽光を取り入れる間取りには、コの字型やロの字型がおすすめです。

上記の間取りの場合は、どちらも中庭を覆うような間取りのため日当たり良好はもちろん、風の通り道も確保できます。

*2つの熱対策で暑さ対策をする

2階建て住宅と比べると、壁や床の面積が多い平屋は太陽からの輻射熱によって、夏は暑さがこもってしまいがちです。
暑さを凌ぐためには、遮熱と外断熱の2つの熱対策をすると良いでしょう。
上記の熱対策を施すことで、暑さの原因である輻射熱を遮ることが可能です。

□まとめ

平屋は開放感抜群で、バリアフリーな住まいを実現できる素晴らしい住宅です。
古くから日本で愛されてきた理由も、理解いただけたかと思います。
そんなメリットたくさんの平屋ですが、太陽光や風を取り込みにくい、暑さがこもりやすいというデメリットも存在します。

デメリットを解消するためには、間取りにこだわることが大切です。
平屋のメリットは活かし、デメリットを解消できるように設計を進められると良いですね。