2023.01.26
【空間をつなぐ吹抜け・廊下・階段】奥行きがもたらすやわらかな空間。
空間をつなぐと、広く感じるだけでなく、一体感が生まれます。
吹抜け・廊下・階段は空間を共有しながら機能をわけ、奥行き感を作り出します。
今回は吹抜けに注目し、奥行きがつくる空間をご紹介します。
奥行き:手前から向こう側の方向への水平距離
奥行き感:実際の距離によらない視覚的感覚認知により感覚的距離感
吹抜けで1階と2階のつながりを
吹抜けは1階からみると開放感があります。
2階から見下ろすととても広く感じられます。
2階には床のつながりがないので錯覚を起こすから。2階にいるとつい1階の人に声をかけたくなります。
【吹抜けのメリット】
家族とのコミュニケーションがとりやすい
1階と2階が繋がっているので、いちいち階段を上り下りしなくても声をかけることができます。
2階にいる子供にご飯の用意ができたと伝えるときでも、1階のキッチンやリビングから声をかけることができます。
自然光が入る明るい家になる
吹抜けのある家は2階の壁に窓があることが多いです。
床や天井がなく、オープンになっているので2階から入る光が1階へと光が取り込みやすいです◎
自然光がたくさんはいると昼間の照明が不要ですね。
開放的で広く感じる
吹抜けのある家は天井が最上階にしかないため自然と天井が高くなります。
壁が少なく、天井が高いので広々と開放的に感じられます。
風通しがよくなる
暖かい空気は下から上に登っていくため、吹抜けにすることで部屋の中に暖かい空気がたまることを防ぎ、風通しがよくなります。
天井にシーリングファンを設置すれば、より空気を循環させやすくなり、より快適な空間になります。
【吹抜けのデメリット】
掃除がしづらい
2階の高い位置にある窓は高所用の掃除器具や、場所によっては足場を組むが必要になります。
専門業者にお願いすることになります。通常の部屋の掃除する場合よりも費用がかかるでしょう。
音やにおいが伝わりやすい
家族の気配を感じることができることは吹抜けのメリットですが、それと同時に音やにおいも伝わりやすくなります。
下の階での会話やテレビの音、料理のにおいなどが2階のプライベート空間に届きやすいです。
光熱費が高くなる
吹抜けのある家は光が入り明るいので、照明器具などの電気代を節約できる場合が多いです。
ですが、空間が広くなる分、部屋を暖めたり・冷やしたりすることが難しくなるため、エアコンを使用する時間が長くなります。
気密性・断熱性の高い住宅にする他、床暖房やサンキュレーター・シーリングファンをうまく活用するで光熱費が抑えられます。
2階のスペースが狭くなる
吹抜けをつくることで2階の床が少なくなってしまうため、2階のスペースが狭くなってしまいます。
設計時にどのくらい部屋数や収納スペースが必要か確認する必要があります。
廊下がもたらす効果
廊下がもたらす効果
廊下は動線という役割だけでなく、
1階のリビングと2階の廊下が、吹抜けを介してやわらかくつなげる役割もあります。
2階にいながら、1階のリビングにいる家族の気配を感じ、気軽に話す事ができることがメリットですね。
まとめ
開放感だけでなく上下階のつながりある空間になる、リビング階段の吹抜けの間取りを採用する方が増えています。
弊社のホームページの『VRモデルハウス』より吹抜け空間を体感していただけます。
ぜひご覧ください。
家づくりの参考にしてくださいね。