2023.01.17
高低差をつくることで生まれるコミュニケーションとメリハリ。高低差でつくるスペースをご紹介します。
高低差は段差をつけることで、空間を作るうえでひとつの「手法」になります。
今回は「高低差」に注目したいと思います。
『高低差(段差)』をつけることで生まれる効果【メリット】
●コミュニケーションが増える
視線を少しずらすことで話しやすい空間に。
面と向かうと意外に話しづらしものです。
段差によって、しぐさや動作、目線のズレなどが伴うと心理的な間ができて、話しやすくなります◎
段差に腰かけて自然な流れで会話できますね◎
●同じ空間のなかにある用途が違う空間を段差で仕切る
壁を起こすとは違い、完全に仕切ることないので圧迫感なく緩やかにわけることができます。
家族の気配を感じることができるので、孤立することが減ります◎
『高低差(段差)』をつけることで生まれる効果【デメリット】
●つまずき、ぶつかる危険性があります
段差をつけるのでバリアフリーではなくなります。
小さなお子様や高齢者の方には段差に注意が必要になります。
●段差があるため、家具や家電の配置に制限がかかる
段差を気にしながら配置する必要があり、ある程度配置が決まってしまいます。
段差からうまれるスペースをご紹介します。
ダウンフロア・・・他の床面より一段下げた部分をダウンフロアと言います。
空間が縦方向にも広がることで、同じ坪数でも広く感じます。床を下げることで目線も下がり、天井が高く感じられます。
◇サンクンリビング
ダウンフロアの中で、リビング部分だけを沈ませてあるスペース。
巣のように壁に囲まれているサンクンリビングはほどよい「おこもり感」があります。
リビングが一番長くいる場所なので「おこもり感のある この空間・・・なんか落ち着く~」と感じる場所、素敵ですね◎
段差が椅子の代わりになるのでソファーがなくてもいいですね。
◇対面・アイランドキッチンにしてキッチン部分をさげる
ダイニングやリビングに座った人と目線が近くなり会話がしやすくなります。
キッチンにいる時間が多いと思います。料理中も孤立することなくコミュニケーションがとりやすいのがメリット◎
段差によって空間を区切ることができて、食べるところ、くつろぐところのメリハリができます。
◇小上り和室
床面に高さをつけて、小上りになった和室です。
リビングの中に取り入れられるのが主流で、空間の中に奥行き感を演出します。
段差部分に座ってくつろげたり、畳敷きなので気軽に寝転がれます。
また、段差を用いて収納スペースをつくることができるので、空間を有効に使えます◎
◇スキップフロア
1階と2階の間にある中間階のことです。
フロアの高さを半階分ずらすことで、空間に高低差をつくります。
秘密基地のような雰囲気で子供には嬉しい「わくわく」のスペースです。
段差で部屋を区切っているので、風や光が入ります。リビングにいる家族の気配を感じつつ好きなことに没頭できるかも。
スキップフロアを子供スペースにすれば、気軽に子供の様子を確かめることができ安心ですね◎
◇土間
外と中の中間領域の土間。
段差をつけることで、外と中の境界にメリハリがつきます。
土間を広めにとれば、自転車やベビーカーなど中に持ち込みたくないものを土間に置くことができます。
まとめ
段差によって空間のメリハリをつけれるだけでなく、コミュニケーションをとりやすい空間をつくることができます。
部屋づくりのひとつの手法として「高低差」を取り入れてみてはいかがでしょうか。
弊社ホームページの「町家スタイル VRモデルハウス」にて高低差を活かした、サンクンリビングや土間を体感していただけます。
ぜひご覧ください。