2022.06.30
中間領域からつくる安らぐ空間
日本らしさから作られた家、町家。
町家で取り入れられている、外でもあり中でもある『中間領域』
今回はこの『中間領域』に注目したいと思います。
□そもそも中間領域とは?
外でもないけど、中でもない境界線が曖昧な空間のことをさします。
わかりやすくいえば、カフェテラスのような場所。
屋根があり店内だけど外にいるような場所のことです。
□町家でも使われた中間領域
・縁側
室内から外に繋がる間の空間。
靴を履き替えなくても、窓を開ければ外の空気をあびることができ気持ち良い場所。
・土間
居室と外を繋げる空間。家の中で唯一土足で過ごせる場所。
また、プライベート空間とパブリック空間(交流の場)の中間領域でもあるため、
来客時の対応や近所の人との交流の場として使用。
・窓の外につける格子
中からは外の気配を感じることができ、外からは中が見えにくい。
格子をつけることで、外目を気にすることなく窓を開けていた。
□町家でも使われた中間領域。現代に活かせること
・縁側
リビングと繋がる場所に軒を深めにつくる。
転機を気にすることんなく、窓を開け気軽に自然を感じられる◎
物干し場や野菜の一時置きなど用途に応じて様々な使い方ができる。
インナーテラス(中庭)の場合、各部屋に光が入りやすくなる。
・土間
玄関と土間を一体と考えて、少し広めに土間スペースをとる。
来客時の交流スペースとして、
収納を設けて、ベビーカーなど居室に置きにくいものの保管場所にも。
床が汚れても、玄関と繋がっているので水が流せる、掃除が簡単に出来るメリットも◎
□まとめ
中間領域には、中でもなく外でもない間の空間だからこそ、多用途につかえるメリットがあります。
必要に応じて様々な使い方ができるスペース作りとして参考にしてみてはいかがでしょうか。
弊社では、中間領域を含めた町家から学ぶ家づくりを現代へ活かし、日本人ならではの家づくりを提案しております。
ぜひ、お気軽にご相談ください。