2022.05.12
日本らしさから生まれた家づくり「町家」=空間づくり=
うなぎの寝床のような奥まった細長い空間で快適に暮らすために作られたのが「町家」
古くからのつくり「町家」から得た知識を現代の家づくりに生かします。
今回は空間づくりに注目したいと思います。
□町家の空間づくりとは?特徴をご紹介します。
自然素材(木・土・紙・草)をそのまま生かした無個性空間。
部屋がアースカラー(大地や植物など自然をイメージした色)でまとまるので落ち着ける空間ができました。
夏になると「障子・襖(ふすま)」を通風できる「簾戸(すど)・御簾(みす)」に変えたり、
季節に応じて床の間に軸や花を飾ったりしていました。
手入れは必要ですが、無個性空間にプラスαして変化を楽しむ空間でした。
□町家ならではの小道具を紹介します。
・格子(格子)
建物の採光側に用い、内部での遮光と通風を確保しつつ、外部からの侵入と視界を制限する
・簾(すだれ)
遮光と通風をといりいれながら目隠し、内部からぼんやり外がみえる
・障子・襖
保温・吸湿機能があるため防寒・防カビ効果がきたいでき、仕切りとして使用
・簾戸(すど)
竹や葭(よし)でつくった夏用障子
・御簾(みす)
簾を縁取りしたもので仕切りとして使用
□日本らしさが生んだ空間。現代の住宅に取り入れます。
格子をとりいれることで人目を気にせず窓を開けれるだけでなく、
外観のアクセントにもなります。
リビングに畳スペース(和室)をとりいれることでひと休みにぴったりの落ち着く空間に◎
子供の遊ぶスペースにしたり、仕切りをつけて来客用スペースにしたりと
いろいろな使い方ができるのがポイントです。
和室のカーテンを障子にかえて自然光の入る空間も良いですね。
□まとめ
昔ながらのものを生かした和風空間。
和モダンテイストのお部屋はどうでしょうか。家づくりの参考にしてみてくださいね。