2022.04.26
コミュニケーションを生む線
日本建築の空間的特性のひとつに「間」を仕切るという言葉があります。
「間」を建具、壁や段差などで仕切り部屋をつくっていきます。
今回は1本の線から生み出す意味についてご紹介します。
□間取り1本1本の線の意味とは
間取り図に書かれる線は柱、壁や建具、段差など様々。
壁や柱などは人の動線を決め、家族のコミュニケーションを重層的にさせます。
建具は室内と室外、室内と室内の空間を区切るだけでなく、ときには一体化させます。
段差はそれぞれの空間の目線をずらし、心理的なリラックス感を作り出します。
□間取りがまとまりかけると美しい1本の線が見えてきます
生活の動線や家族の集まりコミュニケーションは生まれる場所。
そこに住む家族の生活を支える日常空間は1本の線から始まります。
この1本の線は単なる記号線ではなく、生きた線であることが必要です。
生きた線からは生活のリズムやハーモニーが生まれます。
□まとめ
日本の古くからある建物「町家」の住まいには様々な工夫があります。
今回は「線」という視点でご紹介させていただきました。
ぜひ、間取りの参考にしてみてください。