2017.02.01
構造
1、耐震等級3を標準
一邸ごとに「構造計算」を行い建物を設計します。
耐震等級3とは耐震等級1に対して1.5倍の壁量をもたしている国が定める最高ランクの基準の建物になります。
しかし基準を満たしてるだけでは不十分なため木造の弱い接合部分を耐震金物と呼ばれる金物で補強します。
これにより台風や地震などに力が加わる場面では、軸組が破壊される心配がありません。
この金物採用により大空間のリビングや吹き抜け空間が可能です。
2、最高ランクの断熱材
当社ではグラスウール断熱材を使用します。グラスウールの中でも高性能グラスウールと呼ばれる断熱材の繊維が直径4から5ミクロンと通常の断熱材よりも繊維が細かい断熱材で非常に高い断熱効果をもたしており、国の最高基準「省エネルギー等級4」をクリアーしております。
また断熱材の内側には気密フィルムと呼ばれる防湿シート張りがされていますので、室内で発生した湿気などを壁内の中に入るのを防いでいます。高性能グラスウールは「断熱性能+気密性能」の二つを持ち合わせているため吹き付け断熱材にない良さがあります。断熱と気密は一体で考える必要があります。衣類で例えるならセーター一枚だけでは寒いと思います、そこでウインドーブレカーを外から羽織ることで風を通さなく暖かい状態を保ちます。そのため住宅も断熱材と気密性能が高い建物の方が性能が高く暖かい建物と思います。当社では気密性能=C値を2相当として建物を建築していきます。
3、ひさしの長い家
当社では軒先が長い建物の住宅を考えています。理由は軒先(ひさし)が建物の寿命を決めると考えております。
軒先から張り出してるひさしの長さにより建物の耐久性が変わります。よく外壁がタイル張りだからお手入れをしなくてもいいねという話を聞きます。しかし軒先が短い建物ですとタイルの裏側に水が入り込みタイルの剥離やひび割れの原因につながります。
危険な軒ゼロ住宅
ひさしが出ていない住宅を軒ゼロ住宅と呼びます。ひさしが30センチ以下の場合外壁に雨が当たり汚れが付きやすいだけでなく雨漏れの可能性が非常に高くなります。軒が短いため隙間部分をコーキング処理した箇所から雨漏れにつながります。
庇の長い住まいを
庇の長さ70センチ以上を推奨します。庇が長い住まいの場合極端に雨漏れのリスクが少なくなります。ただし庇が長い屋根の場合、屋根の下地が大切です。しっかりとした下地を入れることできれいな真っすぐの軒先ラインができます。